ホテルマンが綴る、ひとり旅関連ブログ

お一人様でも快適に過ごせることを証明する為、高級旅館・ホテルを求めて旅に出ます!

旅館がひとり旅(一人旅)をお断りする?【4つの理由】

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ひとり旅が定着した昨今ですが、価格帯、規模を広く見ると、中にはお一人様お断りのホテル・旅館がけっこうあるのも事実です。

いざ「一人で旅館へ泊まろう!」と意気込んでいる最中、目当ての宿が一人じゃ泊まれない…断られた…嫌われてるかな…なんでダメなの…?
なんて落ち込むこともあるかもしれませんが、こちらを読んでいただければ、拒絶されているだけではなく宿側にも事情があるのかと納得していただけるかと思います。
 
いくつか断りたい理由はあるのですが、よく言われるのは下記の4つです。
 
 
  • 客室単価を下げたくない
  • 犯罪者、逃亡中…!?
  • 宿泊代の踏み倒し
  • 自殺されるかも
 
 

客室単価を下げたくない

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結論から言うと、これが一番の本音です。
宿泊施設は部屋数に上限がある為、全10室の宿なら1日最大10室しか販売することが出来ません。
この10室で利益を最大化するためには全室稼働させることは勿論ですが、
理論上、1室により多くの人数で宿泊してくれた方が利益が出るわけです。
 
1部屋の利用人数と客単価を計算してみると…
 
(人数×客単価=1室の売上げ)
 1人×30,000円=30,000円
 3人×25,000円=75,000円
 
客単価5,000円安くしても、1部屋1人より、3人宿泊した方が売り上げは上がります。
箱もの商売ですので、売れば売るほど青天井に売上を伸ばすことが出来るというものではないこと、1室に1人の仲居さんやバトラーが付くことの人件費も考える必要があります。
1人でも3人でも、「1室に泊まるお客様」に必要な労働力はさほど変わりません。
ドリンクやお土産などの付帯売上も、人数が多い方が期待できます。
おもてなしをするとは言え、旅館もビジネスであり、慈善事業ではないのでこの辺りの事情は理解していただきたいところです。
1人での宿泊が割高な設定をされているのは上記の理由からです。
 

犯罪者、逃亡中…!?

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犯罪者が逃亡する場合、1人で、それもあまり人目に付かない僻地へ行くと考えます。
素晴らしい源泉を引く山奥の温泉旅館は、時期によっては雲隠れの環境にピッタリだったりするかもしれません。
旅館スタッフの立場を想像してみて下さい…
1人で泊まってるお客さんが、さっき見たニュースに出てた連続殺人の凶悪犯だった…
なんてことがあったら本気で恐いですよね…?
湯けむり+殺人は鉄板の組み合わせですよね…?
 

宿泊代の踏み倒し

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これはいくつか事例を聞いたことがありますし、私の勤めるホテルでも過去にありました。
幸い捕まりましたが、夜中に逃げ出した様です。
ただし、これに関しては2人組で決行することもあるので、一概にお一人様をお断りする理由とは言い切れないところです。
 

自殺されるかも

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古来から傷心旅行という、心に深い傷を負った方が癒しを求めて一人旅行する文化があります。背負った悲しみに耐えきれず、旅行先を人生の終着点としてしまう方も平成以前は時々いた様なのです。
宿でお亡くなりになられた方が出ると、警察へ通報する義務があるので現場の確認、事情聴取なども行われます。
かなりの時間、業務が止まってしまいますよね。
自殺者の出た、いわくつき旅館との噂が広まると、客足どころか、スタッフも気分が悪く退職してしまうかもしれません。
悪霊の出る旅館なんて言われたら本当に厳しいですよね…
田舎では、地元の人々から虐げられてしまうこともあります。
宿側としては何としても避けたいところです。
 

まとめ

上記が旅館のお一人様をお断りする代表的な理由ですが、2~4番目の理由に関しては、ほぼ部屋単価を下げたくないだけの口実です。
かつてまだ電話予約しか存在しなく、確かな個人情報を抑えることが出来なかったこと、ひとり旅が珍しかった時代が長く続いていたので、本当に自殺者や犯罪者を招き入れない様、予防線を張っていたのは事実です。
それから時は流れ、時代は完全に変わりました。
団体旅行よりも個人旅行が圧倒的に多くなり、
現在ではクレジットカード決済、スマホ、インターネットの普及によってより正確な個人情報を抑えることが出来るので、安心してお一人様を迎えられる環境も整っています。

宿側から見ても、下記の様なホテル・旅館の予約サイト経由で、しっかり個人情報を入力されている予約が入ってくれば、より安心して受け入れやすいです。

また、一人旅+地名で検索すると絞り込みやすいです。
関東圏では特に「熱海」は一人旅プランの販売の割合が多いかと思います。
 

『一休.com』
※小規模、高級宿が多くひとり旅が出来る宿を探しやすいです!
 ソロ活部長もこちらのサイトを愛用しています。
 落ち着いた大人のユーザーが多いです。

『じゃらんnet』
※言わずと知れた大手予約サイト。
 説明不要の定番ですね。
 楽天派なのか、じゃらん派なのか…お好みで!

 

『楽天トラベル』
※ビジネスホテルから高級宿まで幅広く、掲載件数が圧倒的に多いです。
 HPの作りも使いやすく、楽天ポイントが貯まるのも嬉しいですね!
 出張のときはこちらを使います。

 

お一人様を受け入れたくないGW、お盆、年末年始などの繁忙期は、そもそも1人では予約を取れない様に、予約サイトに販売制限をかけています。
「ひとり旅プラン」「1人料金」が設定、販売されている時点で、旅館・ホテルはお一人様歓迎なのです。
そんなところを意識してもらえれば、一人でも宿泊を楽しんでいただけるのではないかなと思います!

こちらの記事も参考にしていただければ、より安心して一人旅に出られるはずです♪
 

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