ホテルマンが綴る、ひとり旅関連ブログ

お一人様でも快適に過ごせることを証明する為、高級旅館・ホテルを求めて旅に出ます!

ご挨拶と自己紹介

はじめまして、ソロ活部長と申します。

2020年にもなり、これからは動画の時代だ!
なんて言わることも時々耳にすることもありますが、30歳過ぎて今更ながらブログを書くことに挑戦したいと思い、書き始めた次第で御座います。

 

私、大学を卒業してからというもの、ホテル業一筋で生きてきております。
新入社員の頃から、少しでもレベルアップしたい、他店を見てみたいという思いが強く、日々の食費を削り、休日にはフランス料理やイタリアン、ホテルのラウンジやバーで遊ぶ日々を過ごしてきました。
レストランの場合、グランメゾンやミシュラン掲載店等の高級店・有名店はお一人様お断りが多かったこと、20代前半の若者としては敷居が高く、一歩踏み出す勇気が出なかったので常に知人と共に遊び歩いていました。

しかし、誰かと一緒にいると、つい会話に集中してしまったり、ハイペースでお酒を飲み過ぎてしまうなど、食べている料理やワインと真摯に向き合えていないのではないか?といった疑問が浮かんで来たのです。
事実、食べ終わってコース料理で食べたものを覚えていないということも、よくありました。

そんな疑問から、入社3年目を境に徐々に1人で行動することが増えていったのです。
(大勢での飲み会やBBQといったイベントごとは大好きですよ!)

前述の通り、1人では入店できないレストランも多く、選択肢は狭くなってしまいましたが、それでも受け入れてくれる環境の中で遊び、学び続けました。

ファストフード店以外で1人での食事は当初かなり恥ずかしく、頭のおかしいヤツだとか、寂しいヤツだと思われていないかなど、周囲の目が気になり苦悩もありましたが、1度の食事で得られる知識は格段に多くなりました。
孤独のグルメというドラマには精神的にかなり救われていた部分があります…。)

慣れてきた頃には、レストランサービスのスタッフさんとのちょっとした会話を楽しめたり、給仕の仕方や小さな仕草から、全体の動きや同線、他のテーブルの状況といったところまで見渡せる様になり、知識や何度も見て盗んだ技術が身に付き、飛躍的レベルが上がったことは大きな財産だと思っています。

地方の高級ホテルに転職してからは、接客における本質的な価値を感じとるという目線に切り替え、ストイックにリサーチすることを止め、楽しむことに重点を置くと同時に、遊びの場をレストランやバーから、徐々にホテル・旅館への宿泊に切り替えていきました。
宿泊業というのは、滞在時間が20時間程度と長く、ゲストの生活の一部を預かるものです。はったりや付け焼刃の接客、スキルと知識のみでは本当の意味で「世界に誇る日本のおもてなし文化」を表現できず、ゲストの心を満たすことが出来ない産業だと考えています。
その為、この頃からはゲストと同じ目線で楽しみ、感性を磨き、自分の心を豊かにすることを目標に、最近までは知人との旅行をメインに遊び、学んでいました。

そして近年の傾向では、他者と共に旅行に行く煩わしさを感じる人、旅先で趣味を追求したい人、1人で完全に日常から解放されたい人などが増え、更には1人で旅することが寂しくないと感じる人々が増えてきました。
飲食・レジャー含め、お一人様ニーズが高まり、お一人様文化が定着しているのです。
かつての日本では、「1人での旅行者=訳アリ、逃亡中、自殺する可能性」などのネガティブなイメージがあり、宿泊をお断りしていましたが、時代は変わりました。
今では宿泊プランやパッケージツアーでも「お一人様専用」商品が沢山あります。

この様な時代の中、私も再度お一人様の魅力を楽しむこと前提に、少しづつ情報発信していけたらと考えています。